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ソーシャルスキルズトレーニング(SST)とは?実践法と効果について

SSTを通じて良好な対人関係を築く

SSTとは、社会生活技能訓練

内閣府のホームページによると、ソーシャルスキルズトレーニング(SST)とは、社会生活技能訓練などとも言い換えられることがあり、認知行動療法等を基とした支援方法の一つとされています。

社会生活を送るうえでは、ソーシャルスキルを身に付けておくことが大切になり、その練習に取り組むことがSSTです。

例えば、就職や転職によって新たな人間関係の構築が必要となった際、自分が親しくなりたいと考えた相手に話しかけること。また、その対話の中で期待している反応(相手も同じように親しくなりたいと考えることやその表現)を得ることが得意な人もいれば、そうではない人もいます。

こうした行動については、訓練を通じて身に付けることもできるスキルです。ソーシャルスキルズトレーニングは、これらの内容が構造化された支援であり、訓練の中で社会生活を営む技術を学ぶことができます。

SSTのプログラム内容

前述したように、ソーシャルスキルは円滑な社会生活を送るために重要となる技能です。

SSTのプログラムは、支援する施設や団体等によって内容が変わることもありますが、ロールプレイをベースに行われるケースが多いとされています。

具体的には、実際に職場等で起こったトラブルなどのケースを想定し、ロールプレイを行う中で解決策を探していくものです。

その他にも、ディスカッション形式で会話・コミュニケーションのトレーニングをするものや、共同作業を通じて意思疎通の訓練を行うものもあります。

こうした訓練を行うことで、その後に同様のケースに直面した場合でもトレーニングで身に付けたスキルを活用し、円滑なコミュニケーションにつなげることができるといわれています。

SSTは比較的新しい支援方法で、認知行動療法の一つとして位置づけられており、対人関係を軸として、病状・服薬の自己管理技能やそれに関わる日常生活の技能を高める方法も開発されています。

このように、対人関係が苦手あるいは困難な方に有効なトレーニングとされ、リワーク施設など多くの機関で受けることができます。

▼SSTのプログラム例(内閣府HPより)

ア ウォーミングアップ(緊張をほぐすために,主にコミュニケーションの練習になるような内容の,楽しめるゲームなどを行う。たとえば,「アニメと言えば」という前ふりで,自分の好きなアニメについて1分以内に発表するなど)

イ 練習する課題を決める(どのような言動ができるようになりたいか,どのような認知(考え方や感じ方)をより良いものへ変えていくことができるかを決める。)。

ウ 場面をつくって行動リハーサルをしてみる(練習するメンバーは行動リハーサルして練習する。そのとき,他のメンバーが練習場面に登場する相手役の役割を演じる。これをロールプレイという。)。

エ 良かったところをほめる(行動リハーサル(ロールプレイ)が終わるとすぐに支援者や他のメンバーは,練習したメンバーの「良かったところ」をほめる。このことにより,その良かった言動(言語的,非言語的コミュニケーション,ものの見方や考え方)を強化し,次回以降もそのメンバーが同じような良い言動ができるようになる確率が上がるようになる。)。

オ 更に良くする点(改善点)を考える(より良くするための改善点を,他のメンバーや支援者が考え,提案する。提案されたものの中から,練習するメンバーが取り入れたい,取り入れられそうだ,と思えるものを取り入れることにする。)。

カ もう一度練習する(取り入れる改善点を心に留めながら,再度,練習するメンバーが行動リハーサルをする。)。

キ 良くなった点をほめる。

ク 実際の場面でやってみる「チャレンジ課題」を決める(今,練習したことをもとに,実際の生活場面で,練習したメンバーも,他のメンバーも,次回のSSTの会合までに行う「チャレンジ課題」を決める。)。

ケ 実際の場面でやってみる(日常生活の中で,実際にやってみる。)。

コ 次回以降のSSTの会合で報告する(このため,2回目以降のSSTの会合では,「前回での練習内容の報告」から開始されることが多い。)。

内閣府:「SST(ソーシャル・スキルズ・トレーニング)とは」

SSTで身につく効果

SSTを通じて身に付くものは、主にコミュニケーション能力をはじめとした社会生活を送るうえで欠かせないといえる技能です。

このトレーニングを受講できる施設については、前述したリワーク施設と呼ばれる就労移行支援事業所や就労継続支援事業(A型・B型)の他、自立訓練事業所、就労サポートステーション、精神科等の医療機関で行っていることがあります。

これら様々な施設・機関で受講ができるSSTですが、受ける場所によって費用も異なりますので、事前に確認しておきましょう。

また、SSTは一般社団法人SST普及協会が認定する「SST認定講師」や「SSTトレーナー」と呼ばれる専門人材が行うことが一般的です。

そして、SSTを効果的な取り組みにするために、こうした専門人材が一人ひとりに合ったプログラムを選択あるいは用意した上で進められるケースが多いとされています。